こんにちは!
今月のブログは新潟県三条市にあります わかば調剤薬局 管理栄養士の萱森が担当させていただきます!
今年の5月に、サイエンスクッキングのブログが掲載されましたが、ご覧いただけましたでしょうか?
(まだの方はぜひご覧ください!)
そこで!今回の9月号は、サイエンスクッキング第二弾と題して、「ご家庭で簡単に作れるチーズ」についてお話しします。
実はチーズ作りにも科学が関わっているのです!
牛乳とお酢だけでチーズができるのはご存知ですか?
なぜ液体のもの同士を混ぜ合わせると固形のチーズができあがるのでしょうか?
今回は、中でもとても簡単にできる「カッテージチーズ」の作り方を化学を交えてお話しします。
以下の材料を準備しましょう。
・牛乳 500㎖
・酢 30㎖(大さじ2)
では作ってみましょう~!
①鍋に牛乳を入れて60~70度に温めます。(鍋のふち全体に小さな泡がプツプツ出るくらいです)
②火を消して温めた牛乳に酢を入れます。10秒数えたら、玉じゃくしで全体をゆっくり混ぜます。
その後少し置きます。
③しばらくすると、もろもろとした豆腐のような固形状のものと、やや黄色がかった水分とに分離します。
④ボウルにキッチンペーパーをしいたざるを乗せ、なべの中のものを玉じゃくしで全部入れます。
キッチンペーパーに残った白いものがカッテージチーズです。
分離した水分(ホエー)にはたんぱく質やミネラル、ビタミンがたくさん含まれています!捨てるのがもったいないという方は、レモン汁やオレンジジュースを入れるとおいしくいただくことができます。
では、なぜ牛乳が固まるのでしょうか?
牛乳のたんぱく質にはカゼインという成分が多く含まれています。
このカゼインはお互いに反発する特徴があるため、通常はカゼイン同士がくっつくことなく分散しているのです。
ここへ酸性のお酢が入るとカゼイン同士がくっつき、固まることでカッテージチーズが出来あがります。
では先程のカッテージチーズを用いたレシピをご紹介いたします。
レンジでできる!ほうれん草のカッテージチーズ和え
材料(2人前)
・ほうれん草 1/2袋 (200g)
・カッテージチーズ 50g
(A)
・めんつゆ(2倍濃縮) 大さじ1
・白すりごま 大さじ1
・砂糖 小さじ1
①ほうれん草は水で洗い、耐熱ボウルに入れ、レンジで3~4分加熱し、冷水にさらします。冷めたら軽く絞って3㎝程度の幅に切ります。
②ボウルに(A)を入れ混ぜ合わせ、1のほうれん草とカッテージチーズを和えたら完成です。
ほうれん草からは鉄分、カッテージチーズからはたんぱく質を摂取できる栄養豊富なレシピです。
ぜひ作ってみてください。
次回のブログもお楽しみに!
参照:株式会社明治