新着情報

2021.03.01

花粉症の症状を和らげたい人必見!

調剤薬局栄養士
栄養士コラム

こんにちは!(^^)!

今回は富山県富山市大泉本町にあります うさぎ薬局 栄養士の松岡 亜矢奈が
担当させていただきます。よろしくお願い致します!

2月に入ったあたりから、スギ花粉のアレルギーをお持ちの方は鼻がムズムズしたり
くしゃみが出始めている方も多いと思います。

3月になりスギ花粉が本格的に飛び始め、大変な思いをされている方が多いでしょう
私の母もその一人で毎年涙や鼻水を大量に分泌し、2月、3月、4月は我が家のティッシュの消費量が大変なことになっています!
私はまだ花粉症になっていないのですが、いつかはなるかもしれないと母を見て
毎年怯えています(+o+)

前置きが長くなってしまいましたね(笑)すみません_(._.)_

ここから本題に入ります!

花粉症はお薬の力でだけでなく食事でも症状を緩和することが出来るのです◎

薬局に勤める栄養士として、皆さんにお伝えしたいこと、
おすすめしたいことをお話します!


・花粉症ってそもそも何?

まだ発症していない人も花粉症になる可能性は十分あります。ある年突然花粉症になってしまうこともあるのが恐いですよね…。

花粉症は免疫機能の過剰反応によって起こります。
免疫機能によって体内に入った外敵や異物、今回でいうと花粉ですね(+o+)

その花粉を排除する際に活躍するのが抗体です。くしゃみや鼻水で外敵や異物を排除しようとします。
しかし、外敵を排除しようとする働きが過剰になるのは考え物ですよね(*_*)
これがアレルギー反応となり、花粉症になってしまいます。

60歳以前に自然に治ることはほとんどありません。

食事のほかに寝不足体がストレスを感じているときは花粉症の症状が
ひどくなるので、よく眠ることストレス解消をこころがけて下さい!


・花粉症の人となっていない人の違い

アレルギーコップ説

聞いたことのある人も多いかもしれません。体の中にそれぞれアレルギーコップという容量の決まったコップを持っているとすれば、その中にアレルギー素因などの先天性因子があり、そこに花粉が入ってきたりストレス生活環境の乱れといった
後天性因子が積み重なっていき、ある一定の量になるとあふれ出します。

それが花粉症の発症です。コップの大きさは体質によって異なるため、花粉症になる人とならない人がいるのです( ..)φ


・花粉症の症状を抑える栄養素

お薬を服用することが花粉症の症状を抑えるには一番効果的とされています。
しかし、お薬を飲まないより飲んだ方が症状を抑えられているが、
辛い事には変わりない。という状態の方も多いのではないでしょうか。

完全に症状を止めることはできなくても、お薬の力に食事の力を加えることでさらに症状を緩和出来たら良いとおもいませんか?(^^

また、病院に行ってお薬をもらうほどひどい症状ではないが、少しでも緩和できないかと思っている方もいらっしゃるかと思います。

そんな方々にオススメの栄養素が2つあります♪

まず一つ目はn-3系脂肪酸です。

アレルギーの炎症症状を抑えるはたらきがあります。

n-3系脂肪酸にはサバイワシなどの青魚やブリ、サンマなどに多く含まれているDHAEPA

えごま油あまに油マヨネーズクルミなどに多く含まれる
αリノレン酸などがあります。

これらは、アレルギー以外に動脈硬化症を予防するはたらきや、血中脂質を下げるはたらきもあるとても優秀な栄養素なのです♪

★含有量一覧 
DHA・EPA
※可食部100g当たり 
※「日本食品標準成分表 2015年版(七訂)脂肪酸成分表に基づいた計算値 

サンマ・・・DHA:160mg EPA:850mg
ブリ・・・DHA:1700㎎ EPA:890mg
サバ・・・DHA:970(サバ缶:1300)mg EPA:1210mg(サバ缶:930)mg
イワシ・・・DHA:870(イワシ缶:1200)mg EPA:1380(イワシ缶:1200mg

α‐リノレン酸
※100g当たり
※「日本食品標準成分表 2015年版(七訂)」

えごま油・・・58000㎎ 62.4%(参考値)
あまに油・・・57000㎎ 56.1%(参考値)
クルミ・・・9000㎎
マヨネーズ・・・5100㎎

二つ目は食物繊維です。

腸内環境を整えることで免疫低下を防ぎ、花粉に対する過剰反応を抑えるはたらきがあります。
腸内環境を整えるのは腸内善玉菌を増やすことが大切です。食物繊維はそんな腸内善玉菌栄養源になってくれるので、
積極的に摂りましょう!

⚠サプリなどで食物繊維を摂り過ぎるとミネラルの吸収を妨げることもあるのでご注意ください。

※1日の目標量

〈男性〉18~64歳:21g以上 65~75歳以上:20g以上
〈女性〉18~64歳:18g以上 65~75歳以上:17g以上

食物繊維を多く含む食材ランキング(各目安量当たり)
※目安量とは1食で使用するとされる量(例ごはん・目安量:ごはん茶碗1杯=150g)
※[ ]目安量 ★食物繊維総量

1位・・・じゃがいも[中1個=100g] ★8.9g
2位・・・おから(生)[1/2カップ=50g] ★5.8g
3位・・・ごぼう[1/2本=80g] ★4.6g
4位・・・かぼちゃ[1/2個=120g] ★4.2g
5位・・・さといも[中3個=150g] ★3.5g
※中北薬品管理栄養部

目安量ではなく、100g当たりの総量だとひじき:51.8g、昆布:32.1gと海藻類が圧倒的に多いのですが、
1食で使うのは大体5g前後なので摂りづらい面があります(+o+)

花粉症の方におすすめレシピ◇
~野菜たっぷり ぶりのあら汁~

材料(2人分)

○ぶり(あら)

○大根

○人参

〇長ネギ

〇ごぼう

 

300g

60g

1/4本

1/4本

1/4本

 

〇えのき

★しょうが

★酒

★水

〇味噌

〇七味唐辛子(お好み)

40g

1片

大さじ2

500ml

大さじ2

適量

◇作り方

1)ぶりのあらをざるにのせ、熱湯を回しかける。冷水にとり、血合いを取り除く。

2)大根はいちょう切、人参は半月切り、長ネギは小口切り、ごぼうはささがき、しょうがは薄切りにする。

3)鍋に1)と★を入れて火にかけ、沸騰したらアクを取る。

4)2)のしょうが以外を加え、弱火で10~15分程煮る。味噌を溶かし入れ、お好みで七味唐辛子をふったら完成♪

【栄養価】                    
エネルギー:284kcal  食塩:0.7g 食物繊維:6.1g  DHA:1377㎎  EPA:761㎎

★ポイント★
・七味唐辛子の代わりにおろした柚子の皮を添えると、さわやかにいただけます。
・DHA・EPA、食物繊維が一度に摂れるレシピです。

最後まで読んで頂きありがとうございます(^^)

次回の更新をお楽しみに♪