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2021.05.31

食物アレルギーについて知ろう!

調剤薬局栄養士
栄養士コラム

 

こんにちは!

 

新潟市秋葉区新津本町にある、さくらんぼ薬局の管理栄養士 森田みずきと申します。

今月のブログを担当させていただきます。よろしくお願い致します(^^)/

 

6月に入り、じめじめとした梅雨の季節がやってきます。

気圧の変化、温度の変化で体調を崩されないようご注意ください(*^^*)

 

 

さて、今月お話したいのは、「食物アレルギー」についてです!

近年、お子さんなどで食物アレルギーを持つ方が増えていると聞きます。

かくいう私も食物アレルギー持ちの1人です・・・ 😥 

 

「食物アレルギーってなに?」という方もいらっしゃるかもしれません。

なんとなく聞いたことがある、知っているという方も・・・

 

このブログで食物アレルギーについて知っていただく機会になれば幸いです!

 

①食物アレルギーってなに?

食物アレルギーを簡単に言うと、「本来は体に害を与えない食べ物を異物と勘違いし、免疫反応が過敏に働いてしまう現象」のことです。

原因となる食品(アレルゲン)を摂取することで、蕁麻疹(じんましん)やかゆみ、咳などが引き起こされます。時に、アナフィラキシーという重篤な症状が出現することもあり、注意が必要です。

 

【アナフィラキシー】
発症後、極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状が出る反応のこと.血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。この生命に危険な状態をアナフィラキシーショックといいます。

 

日本では食物アレルギーの原因の食物として、鶏卵、牛乳、小麦が全体の70%を占めています。特に鶏卵は40%近くを占めるといわれています。

個人によって原因の食べ物は異なります。また、乳糖不耐症やヒスタミン中毒といった食物アレルギーと間違われやすい症状の可能性もあるため、決して自己判断で「アレルギーだ」と決めつけず、症状が出たら医療機関を受診するようにしましょう。

 

②食品のアレルギー表示について

袋やボトル等に詰められた加工食品には、特定のアレルギー物質が一定以上含まれていると表示しなければならない、という義務があります。

表示が義務つけられている食品は以下の7つがあります。

卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、そば

これら7つの食品は、症例数が多いものや、重篤になりやすいものとして表示が義務付けられています。

 

また、特定原材料に比べると少ないものの、症例数や重篤になりやすいとされている食品として、以下の20つがあります。

いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、 バナナ、やまいも、カシューナッツ、 もも、ごま、さば、さけ、いか、鶏肉、 りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、 牛肉、ゼラチン、豚肉 

(R3年6月現在)

これら20つの食品は、表示が推奨されています。

 

実際の商品には「小麦、大豆を使用」、「一部に卵、乳成分を含む」のように栄養成分表示のところに記載されているもの、上記のアレルギー表示の食品が表のようになっているもの、お子さんにもわかるようにイラストが描いてあるものなど、さまざまな形で表示されています。

 

食物アレルギーをお持ちでない方も、食品の原材料表示をぜひ見てみて下さい。

「この食品にこれが含まれていたの!?」という新しい発見もあると思いますよ♪

※注意
酒類、飴の小包装、包装のない菓子、小売店で作ったお惣菜、店頭販売されているもの・・・などは、アレルギー表示の義務がありません。また、外食チェーンもアレルギーを表示する義務はありません。不安であれば販売元やお店の人に確認をすると安心です。

 

 

③代替食品について

医療機関を受診し、アレルギーを起こす原因食品を除去して食事をしなければならなくなった・・・。

そんなときに気を付けたいのは、除去することによりおこるエネルギー不足や栄養素の不足・偏りです。

 

例えば、牛乳アレルギーの場合、どんな栄養素が不足するでしょう?

 

牛乳の食物アレルギーは子どもに多いですが、成長期に大切な栄養素の1つが「カルシウム」です。カルシウムは歯や骨を形成する上でとても大切です。

 

皆さんも給食で200mlパックの牛乳を毎日飲んでいませんでしたか?

牛乳は100ml当たり110mgのカルシウムを含み、カルシウムを摂取する上でとても大切な食品です!

 

よって、牛乳アレルギーの方は、牛乳以外の食品からカルシウムを意識して摂取することが大切になります。

 

カルシウムを多く含む食品には、牛乳・乳製品のほかに、大豆製品、魚介類、野菜・海藻類などがあります。
農林水産省のHPに具体的な数値が記載されていましたので、ぜひご参考になさってください。

 

アレルギーの人でなくとも、カルシウムは不足しがちな栄養素です。積極的な摂取を心掛けられるといいですね 🙂 

 

 

 

最後に、レシピです!

 

小麦・卵・牛乳を使わない🍓いちご豆乳パンナコッタ風🍓をご紹介します(^^)/

牛乳のかわりに豆乳を使ったレシピです!
とってもおいしいのでぜひ作ってみてください!!

 

以上、さくらんぼ薬局 森田がお伝えしました 😮 

 

次回の更新もお楽しみに~~~!!

 

 

 

 

【参考】

1)https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/allergy/food_allergy.html

2)https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/food-allergy/display/01/

3)https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/topics/topics1_05.html