新着情報

2023.03.03

脂肪酸と認知症予防

調剤薬局栄養士
栄養士コラム、お役立ち

こんにちは 🙂 

今回は富山県富山市大泉本町にあります うさぎ薬局 栄養士の松岡 亜矢奈が

担当させていただきます。よろしくお願いいたします!

 

日本栄養士会から送られてくる、栄養士会雑誌というものがあります。

その中のコラムで気になったものがあったので皆さんにもご紹介したいと思います(^^)/

 

今回は、脂肪酸と認知症予防についてお話していきます(*^_^*)

①脂肪酸って何?

常温で液体のあぶら(油)と固体のあぶら(脂)があります。これをまとめて、油脂(ゆし)と呼んでいます。この油脂は、脂肪酸とグリセリンという分子からできていて、この油脂や脂肪酸、グリセリン、コレステロールなどをあわせて脂質と呼んでいます。

脂肪酸は人間のからだの細胞を作るために必要なもので、食品を通してバランスよくとる必要があります。また、脂肪酸はエネルギー源としても使われます。

n-3系脂肪酸(DHA、EPA、α-リノレン酸)・飽和脂肪酸・トランス脂肪酸などがあります。


②脂肪酸と認知症

 

n-3系脂肪酸には、青魚に多く含まれているDHAやEPA、くるみやえごま・アマニに含まれているα-リノレン酸があります。

そのn-3系脂肪酸(DHA、EPA、α-リノレン酸)の血中濃度が認知症リスク低下と関係しているとする報告がいくつかあります。

試験結果から、食品由来のn-3系脂肪酸の方が認知症予防に効果があり、また、同時に摂取する他の成分も必要となることが分かりました。

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸には逆に有害とされる報告がみられるので、過剰な摂取

には注意が必要です⚠


③認知症予防に良い食品

1)魚[n-3系脂肪酸のDHA、EPA等が良い]

約18万人を対象に調べた研究では1週間で1食の魚を摂取するごとに、認知症は5%アルツハイマー病は7%減少するという結果が出ているそうです!!

また、魚由来のDHAの摂取が1日あたり0.1g増えるだけで認知症は14%アルツハイマー病は37%減少するそうです。(刺し身のマグロ〔トロ〕だと一切れで摂取できます

しかし、魚のDHAだけに抗認知症効果があるわけではなく、EPAやタウリンなどの機能性成分に総合的な効果がある可能性があります。

 

2)オリーブオイル [オレイン酸やポリフェノールが良い]

65歳以上の約7000人を対象に調べた研究では、調理にもドレッシングとしても使用する人は、どちらにも使用しない人に比べて、記憶力が低下する割合4年で20%ほど少なかったそうです!

 

3)ナッツ[n-3系脂肪酸のα-リノレン酸が良い]

40~74歳の約7500人を対象に調べた研究ではα-リノレン酸の血中濃度が高い人の方が低い人に比べて認知症の割合約44%少ないそうです!

同じn-3系脂肪酸であるDHA、EPAよりも効果的と言われています!(^^)!

 

★おすすめレシピ

まぐろのたたきカルパッチョ

 

 

材料(2人分)
・まぐろブロック…1つ(柵) ※ 柵…直方体のもの。切り分けると刺し身にできる
                
・玉ねぎ…中1/2個       ★オリーブオイル…大さじ1      
                ★酢…大さじ1
・ミニトマト…2個         ★しょうゆ…大さじ1
・レタス…2枚              ★レモン汁…小さじ2
・大葉…2枚               ★ピーナッツ…適量

◇作り方

1)玉ねぎは薄切り、大葉は細切り、ミニトマトは1/4に切っておく。
2)まぐろの柵にフォークを刺して、強火で表面の色が変わるまでフライパンで両面を焼く。
3)氷水のボウルに1)を入れる。
4)3)が冷めたら、水気をキッチンペーパーで拭き取る。
5)まぐろを食べやすい大きさに切って、玉ねぎ→まぐろ→ミニトマト→大葉の順で皿に盛り、レタスは食べやすい大きさにちぎって皿の縁に盛る。
5)混ぜ合わせた★を上からかけて完成♪

最後まで、ご覧いただきありがとうございました!(^^)!

 

次回の更新もお楽しみに♪